★首相・高市早苗の日米首脳会談と国連演説の答え合わせは簡単だ。日本の政府専用機はニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港に到着。毎年9月は国連総会の時期。世界各国の首脳ら要人が集うニューヨークで特別扱い出来ない。首相の到着は日本大使館関係者が出迎えたが、政界関係者は「政治家の性(さが)か、誰もいない滑走路に手を振る姿は、絶えずPR動画を意識しながら振る舞わなければならないのだろう」と同情する。
★日米首脳会談は同席した官房副長官・尾崎正直によればトランプ政権が国際刑事裁判所(ICC)の赤根智子所長に制裁を科した問題については日本側が提起し「率直なやりとりをした」と説明。ただ「詳細については外交上のやりとりなので差し控える」とした。国民はその率直な中身をどう米ドナルド・トランプ大統領に突き付けたかを知りたい。この首脳会談の冒頭、首相は「先週私は内閣改造を行った。18人の閣僚のうち10人が交代するという大きな改造だった。しかしご安心ください。みなさんのカウンターパートはみんな留任した。茂木外相、片山財務相、そして赤沢経済産業相、小泉防衛相だ」と内閣改造で留任した閣僚自体が米国にとってそれほどいい話か。日本は対米外交以外の外交が機能していないといわれ、対米戦略は米側の言いなり。米国から日本のジャガイモすら守れず、首相が言い続ける食料自給率の高さが経済安保につながるという説明はほごにされ続けている。
★さて国連演説では日本が戦後一貫して核軍縮・不拡散に取り組み「『核兵器のない世界』に向けた国際社会の取り組みを主導するのは、唯一の戦争被爆国である我が国の使命だ」としたが、それなら防衛相・小泉進次郎の原潜導入に「あらゆる選択肢を排除せず検討」はつじつまが合わない。またICCについては「力や威圧による一方的な現状変更の試みは『世界のどこであっても認めることはできない』とし『様々な国際裁判所を一貫して支持し、判事を輩出していること』が、法の支配を重視する日本の姿勢の表れ」と訴えた。中国を念頭にした話かもしれないが、米国の振る舞いも、台湾問題に触れ中国の態度を硬化させた高市の現状変更は不問か。(K)※敬称略


