栃木県那須町の河川敷で焼損した夫婦の遺体が見つかった事件で、死体損壊容疑で逮捕された4人のうち、指示役とみられる職業不詳佐々木光容疑者(28)に似た人物が、夫婦が暴行されたとみられる時間帯、現場となった疑いのある東京都内の空き家付近にいたことが2日、捜査関係者への取材で分かった。防犯カメラの映像で判明した。

捜査関係者によると、佐々木容疑者は空き家付近には「行っていない」と供述しているという。遺体発見直前の16日午前3時半ごろ、仲介役とされる建設業平山綾拳容疑者(25)と都内の居酒屋で合流しており、警視庁と栃木県警の合同捜査本部は、佐々木容疑者の足取りを調べている。

実行役とみられる職業不詳姜光紀容疑者(20)と元俳優若山耀人容疑者(20)は15日夜、平山容疑者と品川区内のコンビニで合流。平山容疑者の車に乗り、16日午前0時ごろに空き家で夫婦と接触した疑いがある。その後、夫婦を車に乗せて栃木に向かったとみられる。空き家からは血痕が見つかっており、捜査本部が鑑定している。(共同)