藤井聡太王位(竜王・名人・棋聖・棋王・王将=23)への挑戦権を争う、将棋の伊藤園お~いお茶杯第67期王位戦挑戦者決定戦、伊藤匠2冠(23)対羽生善治九段(55)戦が28日午前10時、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で始まった。先手後手を決める振り駒は、と金が3枚出て、羽生が先手、伊藤が後手と決まった。
定刻になり、10秒ほど気息を整えた羽生が飛車先の歩を突くと、伊藤も飛車先の歩を突く。この後、角換わりとなって注目の対局スタートした。
現在タイトル獲得通算99期(竜王7・名人9・王位18・王座24・棋聖16・棋王13・王将12)の羽生は、通算100期への挑戦権獲得を目指す。今月1日には棋聖戦挑戦者決定戦で終盤まで優位に進めながら、詰め手順を逃した。痛恨の逆転負けで挑戦権を逃した。伊藤に勝てば、2023年1~3月に行われた王将戦7番勝負で藤井に2勝4敗で敗れて以来のタイトル戦登場となる。本年度はここまで9勝1敗と絶好調。伊藤には過去2勝3敗だが、直近では今年4月10日の棋聖戦挑戦者決定トーナメントでぶつかり、勝っている。今回は決めたい。
王位戦初挑戦が懸かる伊藤は現在、斎藤慎太郎八段の挑戦を受ける叡王戦の防衛戦とかけ持ちしている。連勝の後に連敗し、31日に最終第5局(千葉県柏市)を控えている。23年10月に藤井が8冠全制覇を達成した時、竜王戦7番勝負で初めてタイトル戦に登場し、藤井に4連敗で終わった。以降24年棋王戦5番勝負は開幕局で持将棋(引き分け)の後に3連敗だったが、同年叡王戦と25年王座戦の5番勝負はいずれも3勝2敗とフルセットの末に藤井を下し、たて続けにタイトルを奪っている。レジェンド羽生を下して3冠への挑戦と、3年ぶりの7番勝負への登場を決めたい。
持ち時間は各4時間。昼食休憩を挟んで、28日夜には決着の見込み。

