JR東海は23日、名古屋市で定時株主総会を開いた。リニア中央新幹線静岡工区の着工に向け、武田健太郎副社長は地元との対話を「真摯に取り組む」と述べた。水野孝則副社長は東京・品川-名古屋間の開業時期について「静岡工区のトンネル工事着手後、しかるべき時期にお伝えする」と語った。
リニアを巡っては、静岡県の鈴木康友知事が着工をいつ容認するかが焦点だ。丹羽俊介社長は「健全経営と安定配当を前提に早期開業を目指して全力を尽くす」と改めて強調。大動脈輸送の二重系化で大規模災害への備えになると意義も訴えた。
総会で会社側は、3月までに静岡県との間で水資源問題など28項目の課題に関する対話が終了し、現在は県や静岡市に確認しながら関係法令の手続きを進めていると説明した。鈴木知事は着工容認の判断へ「大きなヤマ場を迎えている」と述べている。
JR東海は、静岡工区の着工遅れを理由にリニアの品川-名古屋間の2027年開業を断念すると24年に表明した。(共同)

