26日夜に震度6弱の地震を観測した山梨県富士河口湖町では、職員が徹夜で情報収集やパトロールに当たった。台風による土砂災害も警戒。職員は「今後の雨で地盤が緩んで土砂崩れが起きないか心配」と新たな被害の発生を懸念した。

大きな揺れで、町内のコンビニでは商品が複数落ちるなどした。店外に避難したというパート従業員の女性(64)は「東日本大震災を思い出した」と振り返った。

震度5弱を記録した甲府市では、建物から壁が崩落。見つけたタクシー運転手の男性(78)は「車が何台も、崩れた壁を避けながら徐行していた」と話した。

一夜明けた27日朝、富士河口湖町の「河口湖おもちゃ博物館」ではエレベーターの故障が確認されたが、展示物に被害はなかった。支配人補佐の北原真理子さんは発生時、町内の自宅で突き上げるような揺れを10秒ほど感じた。

北原さんは「すぐ遠隔カメラで博物館の状況を確認したが、被害がないようで安心した。台風で行き場のない観光客のためにも、通常営業する」と話した。

台風の影響で、富士河口湖町の富士急行線河口湖駅では高速バスが27日朝から運休した。「(地震に)驚いた」とは、駅近くに宿泊していた英国から旅行に訪れた20代女性。「バスがなくて困っている」と途方に暮れた様子だった。(共同)