石原宏高環境相は8日、クマの目撃情報が相次ぐ東京・八王子市内の住宅地を視察した。人口の多い市街地での被害を防ぐため、市長や都の担当者らと意見交換し、今後の対策に生かす。
市によると4月29日、市内の住宅地に近接する雑木林で、近隣住民が設置したセンサーカメラに体長1メートル超のツキノワグマの成獣が写っていた。付近には小学校もあり、市は児童にクマよけの鈴を配布し、出没場所の周辺に捕獲用の箱わなを設置して警戒を続けている。
石原氏は視察後、報道陣に「平穏な日常生活が脅かされている状況に危機感を覚えた。山地と市街地の境界で対策を進めることが重要になる」と述べた。今月に入り、省内に新たにクマ対策の専門チームを設置するよう指示したことも明らかにした。
初宿和夫市長は意見交換で専門人材の確保や育成を要望。石原氏はクマの出没時の対応について今後、東京と神奈川、埼玉などの自治体向けに研修会を実施する考えを示した。(共同)

