藤井聡太6冠(竜王・名人・王位・棋聖・棋王・王将=24)が復位を目指して伊藤匠王座(叡王=23)への挑戦権を争う、将棋の第74期王座戦挑戦者決定戦、広瀬章人九段(39)戦が5日午前9時から東京・千駄ケ谷「将棋会館」で始まった。先手後手を決める振り駒はと金が3枚出て、広瀬が先手、藤井が後手と決まった。

前期このタイトルを失った藤井は、挑戦者決定トーナメント(挑決T)1回戦から登場。斎藤明日斗六段、佐藤天彦九段を下すと、23年と24年の銀河戦で2年連続して決勝で敗れている丸山忠久九段を倒して挑戦権獲得まであと1勝とした。本年度に入って名人戦7番勝負では糸谷哲郎九段に4連勝、棋聖戦5番勝負では服部慎一郎七段に3連勝とストレート防衛を果たした。王位戦では初めて挑戦してきた伊藤に開幕戦こそ落としたものの、連勝。今月18、19日には長崎市で第4局が控えている。

一方、初の挑戦権獲得を目指す広瀬は前期ベスト4。準決勝で伊藤に敗れた。今期は挑決T1回戦で久保利明九段、2回戦で青嶋未来七段、準決勝で羽生善治九段を下した。藤井とは19年11月に王将戦挑決リーグで勝ち、挑戦権を獲得。藤井のタイトル戦初登場を20年6月まで遅らせた。22年の竜王戦に挑戦し、藤井との2日制7番勝負で初めて2勝している。序、中盤の工夫と終盤の鋭さで立ち向かう。

持ち時間は各5時間。昼食休憩、夕食休憩を挟んで5日夜には決着の見込み。