横浜市の山中竹春市長(53)は28日、自身のパワハラ問題のけじめをつけるとして、辞意を表明し、市議会議長に辞職願を提出した。市役所で記者会見を開き「市政に混乱を生じさせた」と謝罪。当初は続投に意欲を示していたが、市議会最大会派の自民党などから辞職を求められており、不可避と判断した。次の市長選への出馬は「未定」として含みを持たせた。

会見で山中氏は、市民生活に直結する政策を実現できたと強調した上で「その思いがどれだけ強かったとしても、不適切な言動が許されるわけではない」と語った。来年3月に横浜市で開かれる国際園芸博覧会(花博)への影響も検討したとし辞職は27日に決断したと説明した。今後の進路に関しては「現時点で考えが及んでいない」と繰り返した。

28日午後、辞職願提出に先立ち、後援会の会合で支援者に向けて辞意を表明。辞職は9月上旬に議会で承認される見通しで、市長選は議長が選挙管理委員会に通知した翌日から50日以内に実施される。

今年7月、市の人事部長(当時)の告発を受けた第三者調査で、山中氏は人事権を不当に行使したり、職員を「ポンコツ」「人間のくず」と呼び人格否定をしたりしたと認定された。その後の市議会の総務委員会では、調査結果を受け入れるとして謝罪した上で続投の意向を表明していた。

山中氏は横浜市立大の元教授で、2021年に立憲民主党の推薦を得て初当選。横浜が地元の菅義偉元首相に近い小此木八郎元国家公安委員長に圧勝し、菅氏の退陣表明につながった。25年に再選された。