7連覇を目指す藤井聡太王位(竜王・名人・棋聖・棋王・王将=24)が伊藤匠叡王・王座(23)の挑戦を受ける、将棋の伊藤園お~いお茶杯第67期王位戦第6局が8日午前9時、神奈川県秦野市「元湯陣屋」で始まった。9日までの2日制で先手後手は事前に決まっており、先手は伊藤。後手は藤井。

立会人の青野照市九段から対局開始が告げられると、伊藤は少し時間を置いて気息を整えてから飛車先の歩を突いた。藤井は湯のみのお茶を口に含むいつもの「初手お茶」の後、やはり飛車先の歩を突いてスタート。角換わりへと進んだ。

シリーズはここまで藤井の3勝2敗。V7まであと1勝としている。第5局(8月27、28日、徳島市「渭水苑(いすいえん)」)は午後3時38分という早い決着で藤井が勝っている。角換わりから伊藤の玉頭を攻め、ペースをつかんだ。第6局は「大きな1局」と位置付けている。「後手番ですし、序、中盤で均衡を保って難解な終盤に持ち込めればと思っています。2日間しっかりと集中して盤上に全力を尽くせればと思っています」とした。

対する伊藤は、「藤井王位にうまい構想を見せられたのと、それに対してこちらがバランスを取る順を見つけられず、差をつけられた」と第5局を振り返った。初防衛を目指して広瀬章人九段の挑戦を受ける王座戦5番勝負が先週2日に開幕した。この時は同じ「元湯陣屋」で敗れた。「何とか勝ってタイに持ち込んで、フルセットにもっていきたい」と抱負を語った。

将棋界に8つあるタイトルを分け合う同学年の2人の対決から目が離せない。

持ち時間は各8時間。2日間とも午後0時半から1時間の昼食休憩がある。午前10時と午後3時にはおやつが出される。初日の午後6時を回ると手番の対局者が次の一手を封じ、2日目へと指し継がれる。決着は9日夜の見込み。

【動画】藤井聡太王位と伊藤匠二冠、ともに白羽織で王位戦第6局開始