囲碁の第81期本因坊戦を制した福岡航太朗本因坊(20)の就位式が14日、東京都文京区の「ホテル椿山荘東京」で行われた。初めて挑戦した今期の挑戦手合5番勝負(5~7月)では、一力遼本因坊(当時=29)の4連覇を阻止。1勝2敗で迎えた第4局から連勝し、逆転奪取となった。しかも、初めて7大タイトル(棋聖・名人・王座・天元・本因坊・碁聖・十段)を獲得した。20歳での本因坊獲得は、1971年(昭46)に本因坊秀芳(石田芳夫現九段=78)が獲得した歴代本因坊初獲得の最年少記録を55年ぶりに更新し、規定により福岡は八段へと昇段した。
シリーズ前は何もかもが初めてという状況だった。「前夜祭や検分の時から初体験のことが多くて、第1局目の時に少し気持ちが舞い上がりまして。スピーチでいろいろしゃべって面白いことを言おうかチャレンジしたら、棋士の方にSNSで『福岡君のスピーチが面白い』と書いてうわさが流れて、結構負担になりました。それがかなり予想外。1局目勝てたことも予想外でした」と謝辞で笑わせた。
一力とは、都内にある洪清泉四段の道場で先輩後輩の間柄。「5番勝負で戦う中で、練習碁では感じなかった厳しさだったり、読みの鋭さ、たくさんのものを感じることができ、たくさんのものを吸収できたと思っています。3勝2敗で勝てたのは、一力先生がすごく優しい先輩で花を持たせてくれたのかなと思っています」と語った。
来月から始まる第74期王座戦でも福岡は一力に挑戦する。「おそらく今度はボコボコにされるのかな。やさしくはしてくれないかなと思っています」と話していた。

