トランプ米大統領は22日、国連総会一般討論が開かれているニューヨークで、ロシアの侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領と会談した。ゼレンスキー氏は会談後、ウクライナとロシア双方によるエネルギー関連施設への攻撃停止について協議したと記者団に明らかにした。侵攻終結に向けた道筋でも意見交換した。

本格的な冬の到来を前に、ウクライナではロシアによるエネルギー施設への攻撃激化が懸念されている。ゼレンスキー氏は米紙ウォールストリート・ジャーナルのインタビューで、会談時にトランプ氏に対し、冬の到来前に米国製防空システム「パトリオット」を含む新たな兵器の供与を要請したと明らかにした。

米国ではディーゼル燃料の価格が高騰。トランプ氏はウクライナによるロシアの燃料関連施設への攻撃が価格上昇につながっているとして攻撃停止を求めている。

ゼレンスキー氏はエネルギー施設を巡る「どのような形での停戦」にも応じる用意があるとしたが、ウクライナによる一方的な攻撃停止は協議の対象になっていないと説明。ロシアが攻撃を続ける限り、ウクライナも製油所などへの攻撃で対抗する考えを示した。

両首脳はパトリオット用の迎撃ミサイルのライセンス生産に関しても協議。ゼレンスキー氏は、ウクライナでの生産に米側が前向きな姿勢を示したとの認識を示した。

ゼレンスキー氏は、侵攻終結に向けた米ロ、ウクライナの3カ国協議の再開にも期待を表明。ロシアのプーチン大統領との会談について「いつでも」応じる用意があると改めて述べた。(共同)