相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」前の献花台が26日、撤去された。園前での最後の献花に、元職員の2人も姿を見せた。西角純志さん(51)と太田顕さん(73)。西角さんたちは、事件で殺害された入所者19人それぞれの人柄を、関係者に聞き取る活動を続けている。
西角さんは「容疑者の主張はたくさん出ている一方で、被害者は19人とひとくくりにされている。これだけの事件なのに風化も始まっている。1人1人の園での活動、生き様を記録することは、容疑者の主張に対するアンチテーゼになるはずだ」と話す。
一部の関係者から証言を得ているが、まだまだ先は長い。西角さんは「方法を含め、遺族の方々とも相談し、慎重に着実に進めたい」と話した。
太田さんは献花台の前で長時間、合掌したまま動かなかった。「元職員で近くに住んでいながら、この事件が起きてしまった。自分のふがいないを謝罪しました」。また、植松聖容疑者について「容疑者の考え方を自問してほしい。我々自身、彼のような考えがまったくないと言えるだろうか。事件にはもっと大きな社会的な背景がある、それをもう1度、問い直すことが必要だ」と訴えた。
園は現地で建て直すため、来春解体し、一時的に横浜市に移る。太田さんは「新しく建つ時には、ここを福祉を学ぶものの拠点にしてほしい」とも話した。

