千葉県松戸市のベトナム国籍の小学3年生レェ・ティ・ニャット・リンさん(当時9)が殺害された事件で、強制わいせつ致死、殺人などの罪に問われた渋谷恭正被告(47)の裁判員裁判第2回公判が5日、千葉地裁(野原俊郎裁判長)で開かれ、県警鑑識課調査官(58)が証人出廷した。調査官はリンさんと同じDNA型が検出された渋谷被告の軽自動車内の血痕が、リンさんが事件以前に乗車した際「ひざをすりむくなどしていて血がついた可能性がある」とする弁護側の主張を否定した。
調査官は検察側尋問で、血痕は後部座席足元付近の「押し当て痕」と説明。「被害者が後部座席足元に押し込まれ、口、性器などから出た血液がついたと考えた。すりむいたなどの傷の血液のつき方とは感じなかった」と証言した。
無罪を主張する弁護側は、05年12月の栃木県今市市(現日光市)小1女児殺害事件のDNA鑑定が栃木県警幹部らのDNAで汚染された問題を挙げ、「(以後)栃木県警は捜査員のDNA登録をしているが、千葉県警はどうか」と質問。調査官は「全員ではない。制度としてはない」とした。
裁判長は、リンさんの事件のDNA試料から「被害者と被告のもの以外が検出されたか」と確認。調査官は「ありません」とした。

