桜田義孝五輪相は13日の衆院予算委員会で、競泳の池江璃花子が白血病を公表したことに「がっかりしている」などと述べた自らの発言を「配慮を欠いた」として撤回、謝罪した。辞任は拒否し、安倍晋三首相も更迭要求を拒んだ。母親が約6年、白血病と闘い、家族としてこの病気に向き合ってきた寺田学衆院議員(42)は質問で、涙ながらに「あなたが今できることは撤回ではなく、辞めることだ」と訴えた。桜田氏は、五輪の基本原則を定めた五輪憲章も「知らない」と発言。資質のなさを、あらためてさらす場になった。

寺田氏は予算委の質問後、日刊スポーツの取材に、母親の病気を明かすことはためらったとした上で、「大臣の発言は(病気を)軽く考えているのではないか」と怒りを感じ、急きょ質問に加えたことを明かした。母の白血病が判明したのは、当時所属した民主党が政権を獲得した09年。寺田氏の結婚式も治療で欠席した。約6年の治療で「完治」して今は元気だが、血液検査は続けているという。

寺田氏は桜田氏の発言に対し「大臣自身が(池江に)プレッシャーをかけている。ひどい」と指摘。委員会答弁についても「人間なら本当の謝罪ができるはずだが見受けられず、事の本質が分かっていない」と述べた。「後は政権が考えることだが、私は辞めてもらいたい」と強調した。

「(病状や治療は)人それぞれ」とした上で、「本当に大変だと思う。ツイッターの文を声に出して読むと、さまざまなことを思い出した」とも述べ、池江や家族の立場を思いやった。