4月1日に日本の囲碁史上最年少の10歳0カ月30日で初段になる、小学4年生の仲邑菫さん(9)が20日、都内の日本棋院東京本院で、台湾でトップモデルを務め、囲碁でも女性世界トップクラスの実力を持つ台湾の黒嘉嘉(コク・カカ)七段(24)と記念対局を行い、敗れた。

菫さんと黒七段は対局後、取材に応じた。菫さんは敗戦も「うまく打てた」と感想を語った。一方で「寄せで失敗した」と課題も口にした。今後、どういう棋士を目指したいか? と聞かれると「世界で戦いたい」と言い、笑みを浮かべた。

1月23日に韓国・ソウルで、女流棋士で世界2強の一角と評される崔精(チェ・ジヨン)九段と記念対局を行い、180手までで先番中押しで敗れた。同30日にはソウル郊外の城南市で、9歳7カ月5日の世界最年少記録でプロ入りした、韓国囲碁界の“王様”■薫鉉(チョ・フンヒョン)九段(65)と対局し、約1時間後に投了して敗れた。それでも、世界的な棋士との相次ぐ対局で、世界で戦う意欲が増したようだ。

菫さんは、持ち時間各10分で、使い切った後は1手30秒、途中1分の考慮時間を双方10回ずつ、というルールの中、わずかなハンディをもらって先手を打った。15歳年上で、18年に日本で開催された国際棋戦「ワールド碁女流最強戦」で準優勝した世界的な強豪である上、台湾でトップモデルとしても活躍する、黒七段に序盤から真っ向勝負を挑んだが、十目ほど及ばなかった。【村上幸将】

※■は十の下に日を二つ縦に並べ、十の縦棒が一つ目の日を貫く