準々決勝に沸いた東京スタジアム周辺の歩道には、マンホールのふたが「路上のレガシー(遺産)」として設置されている。

東京都調布市が「大会後も記念として残るもの」と、耐用年数30年のマンホールのふたに大会の公式ロゴマークをデザイン。統括団体「ワールドラグビー」から正式承認を得て、今年3月から東京スタジアム近くや最寄りの京王線飛田給駅、調布駅など50カ所にある。13日の日本-スコットランド戦が行われた横浜国際競技場(横浜市)周辺には公式マスコットを描いたマンホール、花園ラグビー場(東大阪市)にはラグビーW杯仕様のマンホールがある。ただ、公式ロゴマークが入ったマンホールは調布市だけだ。

東京スタジアムがある調布市は、ラグビーで盛り上がっている。W杯予算として本年度は異例の8000万円を計上、一昨年、昨年度の予算を合わせると計1億円を支出してイベントや広告宣伝に努めてきたが、予想を上回る効果だ。

調布駅前のファンゾーンでは1日平均5000人の入場者を想定していたが、予選だけで同1万7000人と3倍以上。同市の生活文化スポーツ部では「最終的に累計15万人以上が見込まれる。外国からのファンを含めて周辺の飲食店などでの消費も予想以上」と驚いている。  【大上悟】