東京都の小池百合子知事が11日、都庁で定例会見を行い、東京パラリンピック応援大使も務める歌舞伎役者の市川海老蔵(43)と対談したことを発表した。

同知事は「海老蔵さんと年末年始のコロナ感染予防と東京五輪のコロナ対策についてお話しさせていただきました。歌舞伎における劇場、稽古場、そしてお子さんがいるご家庭の様子をお聞きした」と説明。今後、東京都公式動画チャンネル「東京動画」で配信される。

この日、東京都の新型コロナウイルス新規感染者数は過去2番目に多い595人。65歳以上は前日10日を上回る107人で過去最多となった。同知事は会見で感染予防策のポイントをまとめた「ウィズコロナ東京かるた」を新たに発表した。5月に作った「コロナ対策東京かるた」の改訂版。正月に向けて「お・も・ち」を紹介。(お)オンライン 三密なしで 親密に(も)もしもしと 電話一つで 心がつながる(ち)注意しよう 家庭内での 感染対策。「ホームページから印刷できますので、ご家族で考えながら、学びながら、楽しみながら、確認していただきたいと存じます」と徹底を呼びかけた。

また、20年までに女性議員や女性管理職を30%に引き上げることを目標にしてきたが、あらためて女性の活躍について言及した。世界経済フォーラム(WEF)が経済、政治、教育、健康の4分野で女性の地位を分析し、世界各国の男女平等の度合いをランキング化した「ジェンダー・ギャップ指数」で日本が121位と低位だったことも引き合いにした。「(上位の国は)女性が活躍することで社会が成立するという認識がある。日本もウィズコロナの時代は関係ないかもしれませんが、いろいろな生き方の見直しの良い機会。短期集中で、実質がともなうことをやりましょうという呼び掛けが必要。『女性が1人もいない会議は会議として成立しない』なんてことを決めたらどうか。それくらいしないと前に進まない」。出席する会合にはまだまだ男性ばかりの現状や、意思決定の管理職や閣僚に女性がまだまだ少ないことへの改善に向け、少しだけ語気を強めた。