通常国会の各党代表質問が21日、衆参本会議で行われ、新型コロナウイルスのワクチン接種などについて論戦が展開された。国民民主党の玉木雄一郎代表は「一般の国民がワクチン接種できるのはいつなのか。河野(太郎)ワクチン担当大臣は5月ごろを否定している」と説明を求めた。菅義偉首相は「時期について本日は控えさせていただきたい」と言及を避けた。

玉木氏が「総理が率先してワクチン接種を受けると発言した根拠」を問うと、菅氏は「医療従事者、高齢者、基礎疾患がある方」などを優先とした。その上で「率先して、と言ったのは順番が来たら。私は高齢者に位置します」との説明が珍しく、大うけして議場内を爆笑させた。

日本共産党の志位和夫委員長が「ワクチンを頼りに開催展望をできない」と東京五輪・パラリンピックの開催中止を迫ったが、菅氏は「ワクチンを前提としなくても安心、安全な大会開催はできる」と、従来通りの主張を繰り返した。