アミメニシキヘビ捕獲作戦が今日13日から本格化する。体長約3・5メートル、体重約13キロの大蛇が6日に横浜市のアパートから逃げ出してから1週間が経過。超党派爬虫(はちゅう)類・両生類を考える議員連盟と日本爬虫類両生類協会が12日、都内で合同記者会見を行い、7日に捜索を手伝った同協会の白輪剛史理事長が「明日よりエサを使っておびき寄せる手法で(捜索を)行いたい」と明かした。

警察などを含め、これまでも排水溝を開けたり、林や草むらも探してきた。白輪氏は「ヘビの性質を考えても、ごく近くに潜んでいる」。与えていた好物の冷凍した死んだネズミを袋に入れた状態で金属製の入れ物の中に置き、臭いで誘う。「アパートの近く、水辺の周りなど6カ所くらいを考えています。宝探しのようなことを続けていても厳しい状況。3週間くらい食事をしていないので空腹なはず。早く出てきてほしい」。当日は協会員数人を中心に、設置後に巡回しながら注視。最大でも数日中の捕獲を見込んでいる。

同時に最近は人気となっている爬虫類のペット飼育に、今回の件が逆風となることも懸念している。約2年前から議員連盟を結成している衆議院議員の松原仁事務局長は「巣ごもり需要の中で爬虫類や両生類のニーズは高まっている。自治体には飼育管理体制の再確認をしていただいた上で適切に飼育していれば危険性がないことも知っていただきたい」と願った。【鎌田直秀】