前東京都知事で国際政治学者の舛添要一氏(73)が25日までにツイッターを更新。FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会で日本代表サポーターの清掃活動が絶賛されている件に言及し、「清掃を業にしている人が失業してしまう」と懸念を示した。

23日に日本代表がドイツを相手に大金星を収めた直後も、日本代表サポーターはゴミ拾いを欠かさなかった。米スポーツ専門チャンネル「ESPN」は公式ツイッターで、必勝鉢巻きを身に着けたサポーターが、試合後にゴミを拾う写真を投稿。「ドイツ戦で衝撃的な勝利を収めた後、日本のサポーターは試合後も残り、スタジアムの片付けをしていた」と伝えた。

日本代表サポーターの振る舞いに、海外メディアから賛辞が贈られているが、舛添氏は「日本のサポーターがスタジアムの清掃をして帰るのを世界が評価しているという報道もあるが、一面的だ。身分制社会などでは、分業が徹底しており、観客が掃除まですると、清掃を業にしている人が失業してしまう」と指摘。「文化や社会構成の違いから来る価値観の相違にも注意したい。日本文明だけが世界ではない」とした。