東京・歌舞伎町のホストクラブの20代女性客に対し、飲食代の売掛金名目で約1000万円を要求し、ソープランドで売春させたとして、警視庁保安課は23日までに、売春防止法違反(困惑等による売春)の疑いで、元ホストで無職の秋葉拓也容疑者(27)を逮捕した。

逮捕容疑は21年10月~12月、女性に対し「早く金を作ってこい」「スカウトマンに紹介してもらって、ソープに行かせるから」などと告げて女性を困惑させ、台東区のソープランドで売春させるなどした疑い。

捜査関係者によると、女性は21年10月~22年3月、都内や福島、愛媛、熊本、大分、沖縄の5県のソープランドで売春をさせられ、売上金を渡していたとみられる。

また、保安課は秋葉容疑者の依頼を受けて、女性をソープランドに紹介したとして、宇田川直人容疑者(27)と住所不定無職の女(犯行当時19)を職業安定法違反の疑いで逮捕した。

2人の逮捕容疑は共謀の上、21年10月21日ごろ、都内またはその周辺で、台東区のソープランドの従業員に女性を紹介して雇用させ、公衆道徳上有害な業務に就かせる目的で職業紹介を行った疑い。そのほか、売春を行う場所を提供したとして、売春防止法違反(場所の提供)の疑いで、台東区のソープランド2店舗の経営者など、10人を逮捕した。