将棋界の8大タイトル全制覇を目指す藤井聡太竜王(名人・王位・叡王・棋王・王将・棋聖=21)が永瀬拓矢王座(31)に初めて挑戦する、第71期王座戦5番勝負第3局が27日、名古屋市「名古屋マリオットアソシアホテル」で行われている。
後手の永瀬が角道を止めて振り飛車を思わせる出だしから、雁木(がんぎ)と袖飛車という趣向を見せて進行している。
永瀬先勝で迎えた第2局は終盤、お互いの玉が敵陣3段目以内に「入玉」し、お互いに相手玉を詰ます見込みながなくなる「持将棋」になりそうな展開となった。今局も展開次第で終盤にもつれて、「持将棋」の可能性もある。
ところで、この持将棋は、両対局者の合意によって成立する。玉を除き、飛車と角の大駒は1枚につき5点、歩・香・桂・銀・金は1枚1点として、それぞれ盤上にある駒と持ち駒を計算する。点数がおのおの24点以上あるときは無勝負となり、指し直し。どちらかの対局者の点数が24点に満たない場合、満たない方のマケとなる。
また、合意に至らない場合でも、指し手が500手に満たない場合に「入玉宣言法」を使用する。これは、宣言しようとする側が手番の際、時間内の指し手を止めて「宣言します」といい、時計を止めて対局を停止させる。その時の局面が以下の条件を満たしていれば宣言側は勝ち、または無勝負を宣言できる。
<1>宣言側の玉が敵陣3段目以内にある
<2>宣言側の敵陣3段目以内の駒が、玉を除いて10枚以上ある。
<3>宣言側の玉に王手がかかっていない
<4>宣言側の点数が31点以上あれば、宣言側の勝ち。24点以上、30点点以下であれば無勝負となり、指し直し。ただし、点数の対象は、玉を除く宣言側の持ち駒と敵陣3段目以内にある宣言側の駒だけ。
<1>~<4>のうちの1つでも満たしていない場合、宣言側の負けとなる。
なお、手数が500手に達した場合は、両対局者の合意に至らない場合でも持将棋となる。500手の時点で王手がかかっている場合は、連続王手が途切れた段階で持将棋となる。双方の点数は関係なく、すべて無勝負として、指し直しとなる。
第2局の終盤、藤井は点数も計算していたと話していた。結果的に永瀬玉を即詰みに討ち取っている。今回は?

