弁護士の萩谷麻衣子氏は24日、テレビ朝日系「大下容子ワイド!スクランブル」(月~金曜午前10時25分)に出演し、防衛副大臣を務めた自民党の宮沢博行衆院議員(49=比例東海ブロック)が、25日発売の「週刊文春」に不倫問題を報じられる見通しであるのを前に、突然議員辞職願を提出したことについて「無責任」と非難した。
宮沢氏は23日、衆院議長あてに議員辞職願を提出。近く衆院本会議で認められる見通しだが、辞職の理由について23日に報道陣の取材に応じた際は「一身上の都合」とだけ述べ、詳細は明らかにしなかった。
萩谷氏は「国民から選ばれて議員になったのに、辞めるに当たって何の具体的な説明もしないで、記事が出てから質問を受けて答えるのが嫌だから、さっさと辞めてしまったという印象を受ける。無責任だなと思う」と批判した。
元自民党衆院議員で実業家の杉村太蔵氏も「何をやったのか分からないのに、こっちも(コメントに)困っちゃう。地元の方もびっくりしたんじゃないかなあ」とあきれ「辞職の理由を語らずに辞職する。週刊誌に出るということなんでしょうが、辞職するケースとしては極めて異例のパターンかなと思う」と指摘。「国民のみなさんは怒るかもしれないけれど、女性問題、不倫問題で議員を辞職するケースはほとんどない。よほどのことかなと思ってしまう」と述べた。
女性問題で議員辞職したケースでは、宮沢氏と同じ2012年衆院選で初当選した、いわゆる「安倍チルドレン」の宮崎謙介氏が、妻の金子恵美衆院議員(当時)の妊娠中の不倫問題を週刊誌に報じられたことで、議員辞職したケースがある。
一方、最近では今年3月、自民党の広瀬めぐみ参院議員が外国人男性との不倫関係を週刊誌に報じられ、認めたものの、離党や辞職はしていない。そのため自民党では、杉村氏同様に「よほどの報道内容なのではないか」との見方が出ている。
安倍派所属の宮沢氏は、安倍派の政治資金パーティー裏金事件をめぐり、昨年12月、派閥からキックバック分について政治資金収支報告書に記載しないよう指示を受けたことや、不記載について「『しゃべるな、しゃべるな』。これですよ」と口止めを暴露し話題になった。