阪神大震災から30年となった17日、大きな被害を受けた神戸市長田区の大正筋商店街で「第21回 神戸震災復興フリーライブONE HEART」が開催され、兵庫県出身の女優南野陽子(57)、タレント松村邦洋(57)、阪神タイガースOB掛布雅之氏(69)らが出演した。
中高と神戸市内の学校に通い、震災で同級生を亡くした南野は震災直後に生まれた歌「しあわせ運べるように」を神戸のアイドルグループ「KOBerrieS♪(コウベリーズ)」、地元の高校生らと合唱した。歌の最後には涙ぐんだ。
震災から20年目の14年に行われた同イベントで、初めて震災復興関連のイベントに出演して以来、2度目の参加となった。アイドル時代の楽曲「楽園のDoor」を歌唱後、カレー300食の炊き出しにも参加した。
イベント終了後、取材に応じた南野は涙の理由について「あの歌はダメなんですよ」と照れ笑い。「あの曲で震災の日を思い出すとかはないけど、震災後、みなさんが踏ん張ってきた、頑張ってきた画が浮かぶ…。若い方の澄んだ声が未来を感じさせる。好きな曲です」と心情を明かした。
「しあわせ-」について「メロディーラインがグッとくる? そう、メロディーラインです。番組で映像とともに使われていることも多い。メロディーですね。若い方が歌われることが多いので、そういった声に癒やしと前向きさを感じる」。
この日、涙ぐんだのは「前回にグッときたので、そうならないようにと、でもね、やっぱりね」と笑った。
イベント会場には友人たちが会いにきてくれた。「子どもも大きくなり、おばさんになっている姿をみれば、月日が流れたんだな」としみじみと話した。
節目の年を越えて記憶をつなぐ決意を新たにした。
「40年も50年も、同じように変わらない思いで、みなさんにはいてほしい。自分に優しくなって。人のために十分、みんなは頑張ってきた。自分の時間を」と静かに話した。

