元NHKアナウンサーの牛田茉友氏(39)は23日、国会内で記者会見し、今夏の参院選東京選挙区(改選6、任期3年の1議席と合わせ今回は7議席)に、国民民主党から立候補することを正式に表明し、政界転身を決めるきっかけとなった、アナウンサー時代のエピソードを明かした。
牛田氏は、玉木雄一郎代表、榛葉賀津也幹事長、東京選挙区のもう1人の候補予定者で、昨年の衆院選東京28区に出馬した会社員の奥村祥大氏(31)とともに会見に臨んだ。
今月13日まで、NHK「日曜討論」のキャスターを務めていたが、17日に一部で出馬情報が報じられ、20日の放送は出演していなかった。今月13日に出馬の打診を受け、14日に退職願を書き、18日に退局したという。
牛田氏は2009年に入局。「16年間、アナウンサーとして仕事をしてまいりました。アナウンサーの仕事には誇りを持って取り組んできましたが、ニュースを伝えたり、取材をする中で、伝えるだけで、変えることができない制度の壁を感じることがあった」と述べた。
そのエピソードとして、新型コロナ禍で、自殺防止センターの取材をしていた時の経験に言及。電話が鳴り続けてもすべてに対応がかなわず、切れてしまう電話もある現状に居合わせ「(今の立場では)現状を伝えることが精いっぱいだと、非常にやり切れない思いになった。そのときの悔しかった思いがずっと心の中に残っていた。13日にお話をいただいた時、真っ先に思い浮かんだのが、この体験」と述べた。
また「国民民主党は『対決より解決』という言葉を掲げ、今、最も取れる最善の策を提案していることも知っていた。そこに共感していた」と述べ「孤立、孤独対策も力を入れている。私も議論に参加したいという思いに至った」という。
会見に同席した玉木雄一郎代表は「報道の中にいて。さまざまな地方の声も聞いてきて、国民のみなさんからのたくさんの声をいっぱいお持ちだと思う。それを政策という形で発揮してほしい」と期待を示し、榛葉賀津也幹事長は「苦しくても2名を出して、2議席を取りたい」と議席獲得への意欲を示した。
同選挙区では、自民党現職の武見敬三前厚労相(73)、立憲民主党現職の塩村文夏氏(46)、立憲民主党現職の奥村政佳氏(47)、公明党新人の川村雄大氏(40)、共産党現職の吉良佳子氏(42)、社民党新人の西美友加氏(53)が、これまでに立候補を表明。また、石丸伸二・前広島県安芸高田市長が代表を務める地域政党「再生の道」が候補者擁立方針を示しているほか、れいわ新選組も、候補者を調整しているとみられる。自民党も2人目の候補を調整している。

