学歴詐称疑惑に揺れる静岡・伊東市の田久保真紀市長(55)が7日、記者会見を開き、自身の進退に言及した。辞任を発表した。
午後7時半開始の会見に約7分遅れで登場。薄ピンク色のジャケット姿の田久保氏は「このたび、私の学歴で大変ご迷惑をおかけしました。深くおわびを申し上げたい」と言い、頭を下げた。
市議会議長らに“チラ見せ”したとされる卒業証書について言及した。「この卒業証書につきまして、卒業アルバム、在籍期間証明書、そして私の上申書とともに提出することにいたしました。卒業証書は検察へ、捜査の対象として調べていただきます。よって卒業証書の調査等の結果は検察にお任せしたい」と語った。
同日には、市議会で、田久保市長に対する辞職勧告決議案と、強い調査権限を持つ百条委員会設置の決議案が全会一致で可決されていた。
田久保市長は5月の市長選で自民、公明両党の県組織が推薦する現職を破って初当選。その後、市の広報などで「東洋大卒」とプロフィルが記載されていたことについて、学歴詐称疑惑を指摘する差出人不明の文書が、市議全員に届いていたとされたことで疑惑が発覚した。6月末の市議会でこの問題を問われた際は、田久保市長は文書を「怪文書」であると断定し、詳細は説明しなかった。
ただ、各情報番組で取り上げられるなど騒動が拡大し、田久保市長は今月2日に会見。「東洋大に確認したところ、卒業は確認できず、除籍であることが判明した」と明かし、卒業証明書も取得できなかったと述べたが、「卒業していると認識していた」「私が経歴を詐称しているということは一切ない」と意図的な詐称については否定した。また進退については「逃げ出すようなことはしたくない」と述べるにとどめていた。田久保氏の弁護士も、市長選では「東洋大卒」との経歴を公表していなかったことや、誤認させる故意がなかったとして、公選法違反には該当しないとの見方を示してきている。
また、釈明の過程で、田久保市長が市議会議長に卒業証書らしき書類を約1秒“チラ見せ”させたとの疑惑も浮上。2日の会見では、その書類が何だったのかを問う質問に対し「今調べている最中」などと明確な返答がしなかったことも、騒動を加速させていた。

