藤井聡太王位(竜王・名人・王座・棋聖・棋王・王将=23)が永瀬拓矢九段(33)の挑戦を受ける、将棋の伊藤園お~いお茶杯第66期王位戦7番勝負第6局が10日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われた。9日午前9時からの2日制で始まった対局は、10日午後7時34分、151手で先手の藤井が永瀬を下し、シリーズ4勝2敗で防衛して6連覇を達成した。同時にタイトル獲得を通算31期とし、渡辺明九段に並んで第4位となった。
藤井がうまくまとめた。永瀬の攻めをかわして反撃すると一気に押し切った。「苦しい展開でしたが、最後の最後に好転したかと思います」。時折、目をしばたたかせながら激戦を振り返った。
3連勝の後、第4、第5局と落とした。2日制7番勝負では初めての連敗だ。悪い流れをしのいでの勝利。しかも、予定されていた静岡県牧之原市が台風15号による竜巻の被害が甚大だったために開催を辞退しての場所変更。厳しい条件もはね返した。これでタイトル獲得は通算31期。歴代4位に並んだ。「そのことは意識していませんでした。数字を積み上げて並ぶことができたのは光栄です」と喜びをかみしめた。
4日の開幕局(シンガポール)で伊藤匠叡王に先勝した王座戦5番勝負で防衛すれば、タイトル通算32期と単独4位に躍り出る。来月から始まる竜王戦7番勝負で5連覇すれば、永世竜王の資格も得る。まだまだ記録の話題は尽きない。【赤塚辰浩】

