元外務次官で大阪大特任教授を務める藪中三十二氏は5日、TBS系「サンデーモーニング」(日曜午前8時)に出演。4日の自民党総裁選で勝利した高市早苗新総裁(64)の外交政策をめぐり、目指してほしい現役の女性政治家を口にした。

番組MCの膳場貴子に、高市氏が今後手掛ける外交政策への見通しを問われた藪中氏は「国際的にも、日本で初めて女性首相が誕生するじゃないかとニュースにはなっている。トランプさんが(今月27日から)日本に来ることで、すぐに(日本外交に)大きな動きがあるということだが、2つのことを押さえておいていただきたい」とした上で、2つの提言をした。

「1つは、高市さんのこれまでのスタンスは、かなり保守派といわれてきたが、メローニさんという、イタリアで初めて誕生した女性首相がいる。ヨーロッパの国は(就任当時)ものすごい心配した」と、右派政党党首からイタリア初の女性首相になったメローニ氏に言及。「EUに懐疑的とか、厳しい保守的な政策をとるんじゃないかとか声があったが、(首相に)なってみると、意外と現実派だった。非常に中道的な政策をとっていて、今やヨーロッパでいちばん安定していると言われるくらい」と、首相としては持論よりも現実路線を取っているメローニ氏の手腕に言及。「高市さんは(憧れの女性政治家を元英首相の)サッチャーとおっしゃっているが、メローニさんも、頭に置いていただけたらいいのではないか」と提案した。

さらに「もう1つは中国との関係です」と述べ「中国に厳しく当たるのはいいが、今後の1年を見ると、米中関係は今後、改善していく。そういう時に日本はどうするという話になる」とした上で「国益を守りながら、中国に言うべきことはと言わなければならないが、ちゃんと向き合っていくことが大事です」と語った。

その上で、高市氏の後見人的立場だった安倍晋三元首相に触れ「安倍さんも実際にそうやっていた。安倍さんは最後、習近平さんの訪日調整もしていた」と明かし「この国、地域の平和のため、この国の外交を進めていってほしい」と、求めた。