将棋の福間香奈女流6冠(33)が6日、大阪府高槻市の関西将棋会館で行われた第67期王位戦予選で、浦野真彦八段(61)を破り、プロ棋士相手の直近公式戦成績を10勝5敗(勝率6割6分6厘)とし、プロ編入試験を受けるのに必要な「最近の公式戦で10勝以上、かつ勝率6割5分以上」の条件を満たし、2度目の受験資格を得た。

後手の里見は、飛車を中央に振る最も得意とする「中飛車」で戦いに臨んだ。中盤まで形勢は互角だったが、勝負どころで互いに決めきれず、240手までの大熱戦。最後は福間が投了に追い込んだ。

終局後、福間は「公式戦を戦えることはすごくうれしい。編入試験のことはあまり考えていなかった」と話した。2度目のチャンスを得た福間が受験するには、1カ月以内に申請する必要がある。「現実になってから考えようかなと思っていた」と判断を保留した。

福間は22年にも受験資格を取得。プロ棋士編入5番勝負に臨んだが、3連敗となり、不合格。史上初の女性の棋士誕生はならなかった。前回の編入試験で不合格になった際は「最後の挑戦といったところだったので、今後、考えることはないと思う」とコメントした。

その後、結婚、出産を経て今年2月に復帰。女流棋戦の対局と並行して公式戦10勝5敗。5敗の中には妊娠での体調不良で不戦敗が2敗あり、驚異的ペースで勝ち星を重ねた。当時とは状況も異なる。

2度目の受験を表明すれば、若手棋士5人が「試験官」を務める棋士編入試験5番勝負で、3勝すれば合格となり、史上初の「女性棋士」の誕生となる。

福間は島根県出雲市出身。女流タイトル獲得は最多の65期を誇る。終盤の鋭さから「出雲のイナズマ」と呼ばれる。