連載「鳥海高太朗の静岡深掘り」第14回は「静岡県内に外資系ホテルが増えるメリット」がテーマです。月2回の連載で、航空・旅行アナリスト鳥海高太朗氏(47)が、静岡に関する身近な話題を分かりやすく解説。お得な情報もお伝えします。なお、11月からは月1回の連載になります。
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静岡県内に宿泊するたびに感じるのが、JR静岡駅や浜松駅周辺に外資系ホテルがないことである。私自身、国内外ともに出張や旅行などで出かける機会が多く、外資系ホテルチェーンの会員になっている。定期的にポイントをため、ポイントを使って無料宿泊することもある。ただ、静岡県内では活用できていない。
静岡でレギュラーを務めるテレビ出演を終えた後など、時々静岡県内に宿泊する。ビジネスホテルに加え、静岡駅近くではホテルアソシア静岡やホテルグランヒルズ静岡、浜松駅近くではオークラアクトシティホテル浜松などに宿泊している。これらのホテルも快適で好きなホテルだ。ただ、外資系のホテルがあれば、ポイントや会員ランクによるアップグレードなどの特典を活用できるが、静岡県内でメリットを受けることは基本的にはない。
外資系ホテルチェーンはホテルプログラムという形で、世界規模の会員制度が充実している。利用実績によって、私自身も上級会員になっているホテルプログラムもある。その系列のホテルに宿泊すると、多くで部屋のアップグレードのサービスが受けられる(空室状況による)。
それ以上にメリットを感じているのがレイトチェックアウトサービスだ。会員ランクやホテル、混雑状況によってルールは異なるが、無料で午後2時、会員ランクによっては午後4時までレイトチェックアウトが可能である。近年、インバウンド(=訪日外国人観光客)が増加しているなか、外国人にとっても外資系ホテルがあることで、スムーズに予約が可能となる。
私も外資系ホテルチェーンのアプリを使って海外のホテルを探すことが多い。外国人観光客も旅行慣れしている人ほど活用しており、静岡県内に外資系ホテルがもっと増えれば、インバウンド客も含めて静岡県を訪れる人が増えることにもなる。既存のホテルにおいても、プラスになる可能性も高いとみている。
○…海外旅行好きを中心に人気のホテルプログラムでのポイント獲得やたまったポイントでの宿泊が可能となれば、宿泊需要がアップ。外資系ホテルが進出するメリットにつながる。特に米国に本部があるマリオット・インターナショナルが展開するポイントプログラム「Marriott Bonvoy(マリオット・ボンヴォイ)」は、アメリカン・エキスプレス社との提携カードの会員数も多く、ホテル宿泊でのポイントに加えて、日常生活のカード利用でもポイントがためられることから、多くのポイントを持っている会員も多く、ポイントで宿泊する人も多い。
残念ながら現時点では、静岡県内でマリオット・ボンヴォイのポイントで宿泊できるホテルは「伊豆マリオットホテル修善寺」だけ。26年に浜松の「グランドホテル浜松」が改装工事後に「マリオットホテル浜松」として開業予定。開業すれば外国人観光客に加え、マリオット・ボンヴォイ会員の宿泊が見込まれる。それ以外のIHGホテルズ&リゾーツ、すでに御殿場にはあるハイアット系などの外資系の進出にも期待したいところである。
◆鳥海高太朗(とりうみ・こうたろう)1978年(昭53)7月17日、千葉県生まれ。成城大卒。航空・旅行アナリスト、帝京大学理工学部非常勤講師。航空会社のマーケティング戦略を主研究に、自らも国内外を巡りながら体験談を中心に各種雑誌・経済誌などで執筆している。静岡第一テレビ「every.しずおか」のコメンテーターとして静岡県内も精力的に取材している。

