高市早苗首相は7日の衆院予算委員会で、現在居住する東京・赤坂の議員宿舎から首相公邸に早く引っ越すよう求められ、「荷造りのひまがないどころか、睡眠時間もほとんど取れていない状況で仕事をしている」と、打ち明けた。首相就任直後から外交ラッシュが続き、帰国後はこの日を含めて連日、国会論戦が行われているとして理解を求め、「できるだけ早く引っ越しします」と述べた。
立憲民主党の黒岩宇洋議員の質問に答えた。
高市首相は、この日午前3時から始動し、予算委員会の答弁に向けた打ち合わせを公邸で秘書官と行った異例の対応を行った。その理由について、前日の公務終了までに予算委員会の答弁書ができあっておらず、答弁書を受け取る手段がなかた事情を明かし、「答弁書を一読もせず、委員会に臨むわけにもいかなかった」と述べ、釈明と陳謝の言葉を口にした。
黒岩氏は、高市首相の午前3時の公邸入りを受け、官僚や国会職員らもそこに合わせて対応せざるを得なかったことに触れながら「申し訳なかったという思いは分かりました」とした上で、「今、総理は宿舎に住まわれているが、公邸に一刻も早く入ってほしい。時間管理もあるし、危機管理の観点から、ぜひ1日も早くお住まいになってほしい」と議員宿舎から公邸への早期の引っ越しを勧めた。
これに対し、高市首相は「就任早々からずっと、海外(での外交活動)が長かったし、帰国後はそのまま(代表質問で)本会議に突入し、今日からは予算委員会。これらが終わったら、国会のお許しが出れば、G20(首脳会合で)で南アフリカに行かないといけない。一連の日程が終わりましたら、なんとか引っ越しをしたいと思います」と応じた。
一方で「女性の場合、洋服とアクセサリーも、いろんなものもセットにした上での引っ越しになる」としながら「荷造りのひまがないどころか、睡眠時間もほとんど取れていないような状況で仕事をしている」と、連日の多忙さで、この日の委員会でも複数の与野党議員から懸念が寄せられた睡眠時間が、ほとんど取得できていないことを自ら明かした。
高市首相は、黒岩氏に「そこはご理解ください。できるだけ早く引っ越します」と切実な口調で語りかけた。黒岩氏も、「総理の健康管理のことも考えて、(公邸への引っ越しを)お勧めします」と気遣った。

