大阪府知事や大阪市長を務めた弁護士の橋下徹氏は11日、フジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」(日曜午前7時30分)に出演。自身が創業した日本維新の会所属議員に国民健康保険(国保)料の支払い逃れ問題が浮上していることについて「ここまできたかと。組織の抜本的意識改革が必要です」と、厳しく指摘した。
今回の問題について、維新は、所属議員が一般社団法人の理事に就くことで、高額な国民健康保険料の支払いを逃れる「国保逃れ」をしていたとの指摘を踏まえ、調査を実施。7日に公表された調査結果で、複数の地方議員の関与が確認されたことが明かされた。関与が指摘されているのは兵庫県議ら4人で、中司宏幹事長は会見で「国保逃れのような脱法的行為については受け入れられない」として、今後、当該者への処分を検討する考えを示した。
番組では、4人が一般社団法人の理事として月額1万円あまりを受け取り、社会保険に加入することで国民健康保険の支払いを免れていたことや、この法人の代表が維新の国会議員の元秘書であることも判明したと指摘。番組キャスターを務める同局の梅津弥英子アナウンサーに、「維新は組織的関与はないとしていますが」として見解を問われた橋下氏は、「最悪ですね。言語道断」と、突き放した。
「これは、違法ではないんです。世の中の個人事業主のみなさんがこの手法を使っていることはよくあります。違法ということで摘発まではできていない」と述べつつ、「じゃ、(議員がやって)いいのかということですよ」と、問題視。「維新のカネにまつわる問題の根源は、禁止のルールがなければいい、違法でなければいいんだという意識がはびこっていること」とも指摘した。
さらに「その根源は、藤田(文武共同)代表の身内企業への発注問題。藤田さんは代表の立場でありながら、これはどこから見ても適法だと。民間だったらいいですが、政治家や税金でご飯を食べている立場の人は、こういうことをやってはいけないと思ってもらわないといけない。そういうセンサーを持たないといけないんです」とただし、「それが、吉村さんも藤田さんも『どこからどう見ても適法だ』と。外から見たら疑われるからやめますと言っていますが、そうじゃなくて、根源的にこういうことはだめなんだよということを、トップが強烈なメッセージを出さないといけない」と、吉村、藤田両氏への苦言も口にした。
橋下氏は「僕は(政治家の)飲み食いにも、ずっと文句を言ってきたが、あれだって別に違法ではないし、国会議員同士のお金の配り合いも違法じゃないけれど、みんな、それは違法じゃないけれどもやっちゃいけないでしょう、というセンサーを働かせないといけない」と苦言が止まらず、「ここが弱いところが、維新のこういう問題の元凶だと思いますね」と述べ、「政治とカネ」に対する維新議員の認識の甘さを、バッサリ切り捨てた。

