6月8日に89歳で亡くなったことが明らかになった元衆院議長の河野洋平(こうの・ようへい)さんの長男で、自民党の河野太郎元外相は、11日午後に開かれた衆院本会議に姿をみせた。

この日の議事は約10分で終了。太郎氏は報道陣が待機する出入り口から退出することなく、そのまま本会議場を後にした。

本会議に先立ち、太郎氏の事務所は洋平氏の訃報(ふほう)を、正式に公表した。死亡時刻や死因は非公表としており、喪主を太郎氏が務める形で、すでに近親者で葬儀・告別式を執り行ったとしている。また、後日「お別れ会」を東京と地元の神奈川で開く予定とし、弔電や香典、供花は辞退する意向も記した。

太郎氏は同時に自身のXを更新し、「父、河野洋平が月曜日に亡くなりました。生前に賜りました数々のご厚情に対し、心より御礼申し上げます」と投稿。ありし日の洋平氏の写真とともに思いをつづった。

洋平氏は、自社さきがけ連立政権の副総理兼外相、野党時代の自民党総裁などの要職も歴任。1993年、宮沢喜一内閣で官房長官を務めた際には、慰安婦問題で「おわびと反省」を表明する「河野官房長官談話」を発表した。自民党「ハト派」の象徴的な論客で知られ、2009年の議員引退後もさまざまな形で精力的に発信を続けた。

この日も、政界からは洋平氏を追悼する声が寄せられた。自民党の山口俊一・衆院議院運営委員長は、報道陣の取材に「長い付き合いをしていただき、いろいろご指導をいただいたが、公平、公正という意味では、抜群の議長だった。まだまだご指導をいただきたかった」としのんだ。