東京都議会は14日、千代田区(定数1)選出の無所属、佐藤沙織里(さとう・さおり)都議(37)が辞職したことを発表した。都議会公式サイトの「議員紹介」に掲載されていた佐藤氏のデータも同日午後、削除された。

佐藤氏はこの日、自身のXに「本日、辞職しました」のタイトルで動画を投稿。「本日、議員辞職をいたしました。すでに東京都議会の方には辞職届を提出済みです」と明らかにし、都議会事務局は日刊スポーツの取材に、佐藤都議の申し出を受け手続きに入っていると述べていた。

佐藤氏は8月29日に議員辞職の意向をSNSで表明したが、今月4日、辞職意向を撤回する考えを明らかにしていた。今回は、その意向を再度、撤回した形になった。この日配信された動画では、「前回の動画で何とか議員辞職をせずにすむ方法がないか、関係者の方々に相談した結果、一種の道筋が見えてきたので、このまま議員を続けさせていただくお話をさせていただいたが、その道筋というものが一種の幻のようなもので、現実と向き合う中でその道を歩んでいくことは難しいと。そのような決断に至りました」と語り、「今後の人生に大きく関わる事情が多く重なり、今までと同じ前提で議員活動を続けていくことが困難となった」「今まで以上に命を守り、今を生きる活動に専念したい」などとした。「東京都議という仕事は、ただ議席に座っていればいいものではなく、都民の付託を受けた以上、精いっぱいの責任をもって行う仕事。今の自分は、その責任をまっとうできるような状況に置かれていない。こうなった以上、議席をお返しするのが筋だと判断しました」とも語っていた。

佐藤氏は、昨年6月の都議選千代田選挙区に無所属で出馬し、都民ファーストの会の現職や自民や共産の公認候補らを破り、初当選しており、4年の任期の途中で辞職することになる。同選挙区に欠員が生じたことで公職選挙法の規定に基づき、今後、50日以内に補欠選挙が行われる見通し。