高市早苗首相は26日夜、官邸で報道陣の取材に対し、トランプ米大統領と電話会談を行ったとして、ワシントンで行われた米中首脳会談の内容について、トランプ氏から「詳細に説明があった」と明らかにした。

トランプ氏は23日に開催した習近平国家主席夫妻の歓迎式典で、第2次大戦中、米国と中国が「多くの違いを乗り越え『同盟国』になった」と、異例の言及をし、習氏も晩餐(ばんさん)会のあいさつで「80年以上前、中米の国民は肩を並べ、日本の軍国主義の侵略者に立ち向かった」などと呼応した。米国の大統領が中国のトップを前に米中両国を「同盟国」と言及するのは極めて異例で、米中会談後にホワイトハウスがまとめた「成果文書」にもそうした内容が含まれており、日本政府内でも波紋を広げている。

外務省によると、高市首相とトランプ氏の電話会談は、26日午後9時から約20分間、行われた。米中会談前の22日(現地時間)にトランプ氏と会談している高市首相は、この日の電話会談について「トランプ大統領からは、習近平国家主席の訪米直後というタイミングで電話をいただいた。今般の米中首脳会談について、詳細に説明がございました」とした上で、「その上で、経済安全保障を含む経済、安全保障など中国をめぐる諸課題を中心に意見交換を行い、日米の連携を確認した」と主張した。

「ニューヨークでの(日米)首脳会談に続き、1週間の間に2度の首脳間会談を実施したことはまさに、日米同盟の絆の強さを示すもので、これからも緊密に連携していきたい」とも述べた。

トランプ氏との電話会談内容への具体的言及は「外交上のやりとり」として公表しなかったが、トランプ氏の中国との「同盟国」発言に関して何か指摘したのか、との質問には「私の方から、日本と米国は今や最も信頼しあえる同盟国となっているということを申し上げ、ともに、地域や世界の平和と安定に貢献していくことを確認した」と、訴えた。