体感型動物園「iZoo(イズー)」(静岡・河津町)は22日、世界最大級のトカゲで「コモドドラゴン」として知られる「コモドオオトカゲ」のペアを31日から一般公開することを発表した。インドネシアからこのほど来日する。
オス、メス各1頭ずつ。生息するインドネシアから繁殖を目的として2頭が日本に貸与されるのは史上初。将来的な飼育下繁殖と、絶滅危惧種に指定されている種の保全を目指す国際共同プロジェクトとなる。繁殖に成功した場合も、インドネシア所有となる。
15年から導入に向けて取り組んできた。今年3月28日に静岡県知事とインドネシア共和国林業大臣による希少野生動物に関する協力覚書が締結され、同4月にはインドネシア・ジャワ島のスラバヤ動物園とiZoo間で動物交換・繁殖協力に関する覚書を締結した。
iZoo白輪剛史園長(57)は「11年にわたりインドネシア政府と交渉を日々重ねてきたコモドドラゴンが来園します。今回の導入にあたり、インドネシア共和国政府、林業省、スラバヤ動物園をはじめ、日本・インドネシア両国の政府関係機関、静岡県、河津町、動物園、動物業界など多くの皆様から多大なるご理解とご協力をいただきました。心より感謝いたします」とコメントした。
さらに「ようやくです」と安堵(あんど)の表情をみせただけでなく「世界最大のトカゲであるコモドドラゴンのペアを日本の皆様に間近でご覧いただけることはもちろん、今後は繁殖を通じた種の保全にも積極的に取り組んでまいります」と使命感に背筋を伸ばした。
◆コモドドラゴン(コモドオオトカゲ)インドネシアのコモド島など限られた島にのみ生息。世界最大級のトカゲとされ、大人のオスで全長約3メートル、体重70キロ程度。オーストラリアの動物園で33年、生きた例がある。繁殖は卵生で、9月ごろに1回に約20個の卵を土の中に産む。7~8カ月をへて100グラム強で孵化(ふか)。親が子育てをすることはなく、子を捕食することも。そのため、子は木の上で生活し、虫や小動物を食べて成長。繁殖は5月~8月。だが、メスはオスと接触しなくても産卵する場合がある。その際はすべてオスが生まれる。今回の種の保全プロジェクトでは交配によるメスの誕生が期待される。日本国内では現在、名古屋市の東山動植物園のみ(オス)で飼育展示されている。

