★14日、首相・高市早苗は農相・簗和生の辞表を受理し「任命責任はもとより内閣総理大臣である私にある。こうして大臣が辞任する事態に至ったことについて、任命責任を重く受け止めている」とした。さしずめ「私に恥をかかせたわね」というところか。官邸関係者は「13日の農相と首相の電話会談で決まったのではないか。事実上の更迭だ」という。自民党議員は「10~12日のNHKの世論調査で内閣支持率が2ポイント下落。内閣改造と党役員人事も『非常に肯定的に評価する』は4%、『ある程度肯定的に評価する』は38%。一方『それほど評価しない』は33%、『全く評価しない』は15%と厳しい。また簗の説明に『納得できる』が8%、『納得できない』が78%となれば首相もいくら簗ちゃんでももうかばえないとの判断だろう」。
★今日から舞台が参院に移り、立憲民主党は簗の問責決議を示唆、その前に審議拒否となれば国会は大混乱。審議日程も大幅に狂う。今週の更迭が限界だった。14日には衆院の議院運営委員会理事会で消費税減税法案の日程を与党側が今月20日に法案の審議入りさせたいと提案したのに対し、野党側は「法案の中身が不透明で全体像が見えない」として拒否するなど冒頭から暗雲立ち込める状況といえる。自民党参院議員が言う。「こうなるから党の参院人事に触るべきでなかった。衆院はともかく頼みの参院新人事がうまく立ち回れているか。こちらは少数与党なんだ」。党前参院幹事長・石井準一の更迭がここにきて自民党内の不満を呼ぶ。
★参院のぎくしゃくを軸に党内には消費税減税反対派、定数削減反対派が渦巻く。衆院の若手は「野党がいないも同然だから、自分たちで高市内閣を追い込まなくてはとの思いを持つ議員が増え始めている。先輩たちはさすがに支持率低下したことで高市降ろしをやりやすくなるといっている」という。まさに自民党対高市・維新連合の闘いが始まるゴングが簗更迭だった。(K)※敬称略


