どんよりした空模様を一瞬忘れさせる、爽快な勝利だった。4番人気のアウトレンジ(牡5、大久保)が昨年の浦和記念に続く重賞2勝目、JRA重賞初制覇を飾った。

昨年もこのレースを制した松山弘平騎手(35)に導かれ、好位3番手から悠然と抜け出した。大久保龍志調教師(59)は次なる目標に、7月2日大井の帝王賞(Jpn1、ダート2000メートル)を挙げた。

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やや重の砂上で末脚をはじけさせた。アウトレンジはスタートからリズム良くレースを進め、道中は前を行く2頭を見ながら好位の外で力をためた。3番手で4コーナーをカーブすると、ラスト3ハロンは上がり最速タイの35秒1で駆け抜け、後続を突き放した。

ミトノオーで制した昨年に続く連覇となった松山騎手の言葉も弾む。「レース前に先生と、力が出せる状況にあるからスムーズに行こうと話していた。ペースも楽だったので道中もしっかりとたまっていて、最後はしっかりと脚を使ってくれました。着差以上に強かったです」とすっきりした表情で相棒をたたえた。

雨の中で指揮官も笑顔をはじけさせた。大久保師にとっては今年の重賞初星。「展開も馬場も今、勝たないとという中で馬の具合も良かった。芯がしっかりしてきたし、以前は脚を故障して重賞に使えなかったりしたけど、子供っぽさが抜けきった。お母さんのいいところを受け継いでくれている」と愛馬をたたえた。

馬は昨年11月の浦和記念以来の勝利をつかみ、ステップアップに期待が高まる。今後の予定についてトレーナーは「問題がなければ帝王賞に向かいます」と、さらなる大舞台を見据えた。【原田竣矢】

◆アウトレンジ ▽父 レガーロ▽母 クイーンパイレーツ(キングカメハメハ)▽牡5▽馬主 寺田寿男▽調教師 大久保龍志(栗東)▽生産者 株式会社ノースヒルズ(北海道新冠町)▽戦績 15戦7勝(うち地方3戦1勝)▽総獲得賞金 1億6549万5000円(同4000万円)▽主な勝ち鞍 24年浦和記念(Jpn2)▽馬名の由来 アウトレンジ戦法より