今年3月開業の柄崎将寿調教師(42)は、6月の関東オークスをメモリアカフェで制し、開業3カ月にして重賞制覇を果たした。勢いづく新進気鋭の厩舎が9日新潟のダリア賞(2歳オープン、芝1400メートル)に送り出すのが東京で新馬勝ちを収めたランドスター(牡、父シャンハイボビー)だ。師、丸田騎手とも先々の活躍を楽しみにする好素材。重賞、G1戦線を目指し未来を切り開く戦いに挑む。

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歓喜の関東オークス制覇から4日後、ランドスターが後続に2馬身半差をつけデビュー勝ちを収めた。行きっぷり良く2番手につけると直線は後続を離す一方。厩舎にとって2歳世代初となる新馬戦勝利を華々しく飾った。「(重賞を勝ってから)この子がすぐに勝ってくれてより厩舎も盛り上がり結束も深まりました。初年度から貴重な経験をさせてもらって本当に幸せなことです」と感謝の思いを明かす。

厩舎はさらなる飛躍と、先の重賞戦線も見据え好メンバーが集う一戦に挑む。「やはり新馬を勝つとオープンや重賞が目標になってきますからね。デビュー前からジョッキーも手応えをつかんでくれて、私もいいものを感じていました。スタートが良かったしすぐに2番手につけてセンスのいい競馬でした」と自信は深まった。

鞍上の丸田騎手も中身の濃い一戦にすべく全力を注ぐつもりだ。「この先の選択肢も広がるレースなので内容も結果も求めていきたいですね」と力を込める。「この先もと思える馬でレースに出られるのはジョッキーとして喜ばしいこと。センスがあるし馬格、パワーがあって雰囲気のいい馬。続けて乗せていただき、こうして巡り会えてうれしいです」と思いを明かす。

1週前は丸田騎手が、3日は師がそれぞれ追い切りにまたがり感触を確かめた。鞍上は「掛かる面はあったけどこの前進気勢の強さが実戦で生きている。ちょうどいい負荷だったと思います」。師も「大きく変わりないけど疲れも抜けてここを目標に順調です」と及第点を与える。

ハイレベルなオープン戦を制しいざ重賞、G1の舞台へ。未来を切り開く走りに注目だ。【井上力心】