女王の貫禄を見せつけた。レガレイラ(牝4、木村)が鮮やかな差し切り勝ちを収めた。23年ホープフルS、24年有馬記念に続くG1・3勝目。昨年は5着に敗れた舞台でリベンジを果たした。
戸崎圭太騎手(45)は今年のJRA・G1初勝利。この日が誕生日だった木村哲也調教師(53)はバースデーVとなった。この後はグランプリ有馬記念(G1、芝2500メートル、12月28日=中山)の連覇を視野に入れる。
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晩秋の西日がレガレイラの馬体を艶々と輝かせる。パドックから堂々とした立ち振る舞いで女王の風格を漂わせていた。ターフに立てば並ぶ者なし。直線では上がり最速タイ34秒2の末脚で、先に抜け出した2着パラディレーヌを瞬く間に1馬身以上、抜き去った。
3つ目のG1タイトルをつかみ取った相棒に、戸崎騎手は「ベリーベリーホース!」と話題の言葉でたたえた。ウイニングランでは大きな声援を全身で受け止め「ホッとしている気持ちと1番人気で期待に応えられてうれしい」と安堵(あんど)の表情を見せる。
馬の状態は文句なしだった。「またがった瞬間から具合がいいと感じたし、返し馬も落ち着いていました。スタートも自分から出て行ってくれて、調子の良さがうかがえた」。スタート前にもゲートを通して練習を行い、直前まで不安要素を丁寧に取り除いた。
圧勝劇の後も息はすぐ入り、木村師も感嘆の声を漏らした。「落ち着いていたし、やっぱり器の大きい馬なんだなと思う」。いい状態で馬を送り出し、騎手にバトンタッチすること。木村師はそれに情熱をそそいできた。「1日1日、大事にして集中してレースの日を迎えたいと今日までやってきた。しっかり走ってくれて感謝している」。渾身(こんしん)の仕上げに応えた馬をねぎらう。
この後は馬の様子を見ながらではあるが、有馬記念の連覇を目指していく。「有馬記念を勝たせてもらった時点で、歴史に名前を刻んだ馬だと言えると思う」。これからも華麗な末脚で歴史に、人々の心に、感動を刻んでいく。【下村琴葉】
◆レガレイラ ▽父 スワーヴリチャード▽母 ロカ(ハービンジャー)▽牝4▽馬主 (有)サンデーレーシング▽調教師 木村哲也(美浦)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績 11戦5勝▽総獲得賞金 8億3563万7000円▽主な勝ち鞍 23年ホープフルS(G1)24年有馬記念(G1)25年オールカマー(G2)▽馬名の由来 ポルトガル中西部の都市シントラにある宮殿

