名手C・ルメール騎手(46)が1番人気スティンガーグラス(牡5、友道)を重賞初勝利に導いた。勝ち時計は3分32秒0。
転厩初戦だが、人馬はこれが8度目のコンビ。57・5キロのトップハンデを背負いながらでも、2周目の向正面半ばで進出し、4角先頭から押し切り。息の合った競馬で今年初戦を飾った。次走には天皇賞・春(G1、芝3200メートル、5月3日=京都)を見据えている。
この日も名手ルメールの手綱がさえ渡った。東京新聞杯、クイーンCと東京の重賞で2週連続勝利している鞍上が、2周目の向正面半ばで早くも相棒のスティンガーグラスをうながした。6番手から3コーナーまでに2番手まで押し上げた。最終コーナーではすでに先頭に立った。そこからの長い直線は独走状態。57・5キロのトップハンデをものともしない走りで、1馬身1/4差をつけ悠々と押し切った。8度目のコンビで同馬を重賞初勝利に導いたルメール騎手は「(道中)ペースがとても遅かったので、馬も落ち着いていなかった。でも、ペースを上げてからはリラックスして走れた。スタミナをたくさん持ってる。直線ですごく頑張る。心臓が大きいですね」と力走をたたえた。
転厩初戦でいきなり重賞V。最高の結果を前に友道師は「ルメール騎手のおかげです。調教でスタミナがあるのは分かっていましたが、それよりもルメール騎手がこの馬のことを分かっているので」と名手に感謝し、「天皇賞・春に直行します」と展望を明らかにした。長距離界をにぎわす存在がまた1頭生まれた。【舟元祐二】
■スティンガーグラス▽父 キズナ▽母 ライフフォーセール(ノットフォーセール)▽牡5▽馬主 エムズレーシング▽調教師 友道康夫(栗東)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績 11戦6勝▽総獲得賞金 1億5242万2000円▽馬名の由来 カクテルの一種+グラス

