16日(日曜)にフランスのドーヴィル競馬場で行われるG1ジャックルマロワ賞(芝直線1600メートル)の馬券発売が決まりました。

日本からは2頭が遠征。安田記念を制したシックスペンス(牡5、田中博、父キズナ)が武豊騎手とのコンビで参戦し、2月のアブダビGC(芝1600メートル)を差し切ったシュトラウス(牡5、武井、父モーリス)J・モレイラ騎手でG1初制覇に挑みます。

ドーヴィル競馬場は芝こそ深いものの、コースは平坦に近く、欧州の競馬場の中ではスピードに重きが置かれる舞台。非凡なスピードと瞬発力をアピールした馬は、こののちに米国で行われるG1ブリーダーズCマイル(今年はケンタッキー州キーンランド競馬場)との相性も良く、近年ではゴルディコヴァ(09、10年)、シックスパーフェクションズ(03年)、スピニングワールド(97年)、ミエスク(87、88年)などが仏米を代表するマイル戦の勝ち馬となって歴史に名を残しています。

主催するフランスギャロは今年の目玉に日本の2頭の参加を挙げていますが、ここへ来て7月29日のG1サセックスSを制したボウエコー(牡3、父ナイトオブサンダー)の参戦が伝えられると、レースは更に盛り上がりを見せています。

サセックスSとジャックルマロワ賞の連勝(同一年)を成し遂げたのは今世紀を代表する名マイラーとして知られる14年のキングマンだけ。前走で異次元の末脚を披露したボウエコーの参戦で、レースレベルも一気に上昇しています。

この他にもマイルのG1に通算5勝する実力馬で、昨年は頭差で優勝を逃した“ゴドルフィン”のノータブルスピーチ(牡5、父ドバウィ)、それに昨年、デビューから4連勝して高評価を受けたゼウスオリンピオス(牡4、父ナイトオブサンダー)も先月11日のG2サマーマイルS(芝1600メートル)でシーズン初勝利を挙げて出走に弾みをつけるなど、例年に増して強豪が集う注目の一戦になりそうです。【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)