元気です!今回の「ケイバラプソディー~楽しい競馬~」は明神理浩記者が阪神競馬場の乗馬センターを訪ね、誘導馬として第2の馬生を頑張るかつてのヒーローの近況をうかがった。
◇ ◇ ◇
阪神競馬場の誘導馬は現在11頭。開催時は土日4頭ずつで誘導の業務をこなす。もちろん、そのためにはトレーニングが必要。調教は午前、午後の2本立てで行われている。午前中は競走馬から乗馬になるための調教。「障害を飛ばしたり、しっかり歩けて暴れないよう、子供達でも乗れるようにトレーニングします」とは阪神競馬場業務課の安田圭佑氏。午後はパドック、地下馬道に入って誘導練習を行う。
記者が訪れたときはウォーキングマシンを使ってのトレーニング中だった。最初に見たのがアフリカンゴールド(せん11、22年京都記念1着)。ぬいぐるみも発売されたアイドルホースだ。「オンとオフが激しいですね。スイッチが入ると昔がよみがえるんでしょう。普段はおとなしいですよ。コースにいくとやる気を出すので気持ちが若いですね」。続いては白毛馬として人気を集めたシロニイ(牡12)。「いろんなことを考えているみたいですね。何でも観察している感じ。性格は人なつっこくてかわいい馬ですよ」
ウォーキングマシンから出てきたのが3回阪神でデビューしたマテンロウオリオン(牡7、22年シンザン記念1着)。競走馬としてのラストが今年4月4日のダービー卿CTだから異例の早さでデビューした。
「すごく人に従順で、トレセンでしっかりしつけてくれていました。早く歩ける(遅いと後ろが詰まってしまう)ので誘導馬としての適性が高いですね」。
通常、デビューしたての誘導馬は先輩の誘導馬と一緒に歩いて経験値を高める。ところが、「オリオンは最初から1頭で歩けていました」。ひょっとするとマテンロウオリオンは天才誘導馬なのかも。
最後に昨年のチャンピオンズC6着後にやってきたハギノアレグリアス(牡9、23年名古屋大賞典、23、24年シリウスS1着)。「入厩当初は気性が激しくて大変でしたが、段々と環境に慣れて馬自身もどんどん理解してきました。賢い馬です」。
次回の阪神競馬は9月5日スタート。血気盛んな若馬を冷静な立ち居振る舞いでコースに導く誘導馬の一挙手一投足にぜひとも注目してほしい。(ニッカンスポーツ・コム/競馬コラム「ケイバ・ラプソディー~楽しい競馬~」)






