単勝1・7倍の1番人気に推されたジーティーマイカ(牝、前川)が勝利し、開業2年目の前川恭子調教師(49)がJRAの女性調教師として史上初の重賞制覇を挙げた。新しい風を送り込んでいる前川厩舎に迫る。
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前川厩舎はとにかく雰囲気がいい。厩舎カラーのティファニーブルーのように、明るくてさわやかな印象を受ける。前川師は調教師試験合格後に、まず「働きやすい厩舎づくり」を目標に掲げた。はたから見れば、それを体現しているように見える。中で働いている人にとってはどうか。平井助手はこう話す。
「とにかく風通しがいい。何でも相談できるし、こちらもいい意味でワイワイと仕事をしている。レース後も、こちらはこういう考えを持っていて、次はこうしたらいいと思う、という意見を伝える。最終的に判断するのは調教師だけど、すごく気を使って接してくれているなと感じる」
スタッフの提言も頭ごなしに否定せず、まずはやってみる。手間と時間はかかるが、皆でトライアンドエラーを重ねてきた。開業初年度の昨年は7勝だったが、今年は30日終了時点で14勝。中京2歳Sを制したジーティーマイカも、最終追い切りでハミを口当たりのやわらかいものに替える工夫があった。試行錯誤が実を結んでいる。
前川師もそれを実感しているようだ。「昨年はあまり結果が出せなくて思った通りにはいいかなかったけど、厩舎もまとまってきてスタッフの雰囲気もいいし、それが今年の結果につながってきていると思う」。この先もチーム一丸となって次の目標に向かう。【下村琴葉】

