マスカレードボール(牡4、手塚久)が進化した。史上4頭目の連覇を狙う天皇賞・秋(G1、芝2000メートル、11月1日=東京)の1週前追い切りを22日、美浦トレセンで行った。ウッドコースで同じく出走予定の僚馬リアライズシリウス(牡3)を追走。以前は調教で渋い面があったが、スムーズに併入。精神的な成長がうかがえた。
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新たな自分を見せつけた。4角出口、マスカレードボールが外リアライズシリウスに体を寄せた。直線は終始併走。残り200メートルからのペースアップで促されるも遅れは取らない。6ハロン82秒4-11秒0(いっぱい)の好時計で併入。またがった嶋田騎手(レースはルメール騎手)は「調教で動くタイプではなかったですが、競馬と同じ走りができるようになってきましたね」とうなずいた。
大人の階段を上った。以前は精神的に幼く馬場入りを嫌がったり、調教で反応の鈍さが目立った。それがこの中間は見られない。馬の多い時間の調教を避けたこともあったが、この日は馬の多い朝イチにすんなり馬場入りした。手塚久師は「昔は嫌々走っていたけど、今はある程度のペースでも楽についていけるようになった。調教ではまあまあ大人になった。さすがG1馬」と目を細める。
今年は香港、英国と2度の海外遠征を経験。特に後者は片道30時間以上の長旅で精神力強化に一役買った。手塚久師は「1年経って体力もついた。いい感じで仕上がっている」と力強い。3歳での秋盾制覇から1年。“シン”マスカレードボールが22、23年イクイノックス以来の偉業達成に挑む。【桑原幹久】

