30日間で3700キロをE-Bike(YAMAHA WABASH-RT)で走り切り、佐多岬~宗谷岬の日本縦断を果たした、旅行家藤原かんいち。前例のないE-Bikeによるチャレンジ。運動不足の61歳の中年男にできるのか!? 一体どんな旅だったのか!? 激動の30日間を旅日記で振り返ります。
Day16 2022/05/31
体は絶好調、疲れもあまりないのでこのまま30日間連続で走ろうかと思っていたが、妻のヒロコからLINEで何度も「いい歳のおっさんなんだから、調子にのらないで、ちゃんと休みを取らないとだめだよー」と鋭いメッセージ。大丈夫なんだけどなぁと思いつつ、こういう忠告はちゃんと聞いておこうと考え、金沢のゲストハウス・ポンギーで1日休養日を取ることにした。
いつもは5時ごろに起きているが、今日は8時近くまで寝ていた。荷物をまとめる必要もないので、ゆっくり動き出す。ただ休養と言っても移動しないだけで、やることは山のようにある。遅くなっていた各コラム原稿、各所へのメール連絡、各SNSのチェック、クラウドファンディングの確認、動画の確認と転送、洗濯などなど。まずは原稿から始めることにする。
ゲストハウス・ポンギーは呉服屋さんだった築140年の町屋を使用した定員10名の小さな宿で、土蔵の1、2階が相部屋として使われている。初めてのときから親せきの家へ遊びに来たような、アットホーム感があった。ちなみに“ポンギー"とはミャンマー語でお坊さんの意味。昔、オーナーのまさきさんはミャンマーで僧侶体験、その経験が人生を大きく変えたことから、この名前を付けたという。
午前中は宿にこもってせっせと原稿書き。小さなスマホの画面で作成するので時間がかかる。さらに掲載する画像を選んで加工したり… あっという間に時間は過ぎ、気が付くとお昼を過ぎていた。「かんさん、原稿は進行具合はどうですか? おいしいお昼ご飯食べに行きましょう!」。まさきさんが声をかけてくれた。中央市場の近くに観光客が行かない、地元で人気の安くておいしい海鮮の店があるという。
車に乗って10分ほどで『魚がし食堂』に到着。昼は外で待つこともあるらしいが、午後1時を過ぎていたこともありすぐに入店することができた。メニューを見ると刺身、焼魚、魚フライ、小鉢などが付いた定食、カラフルな海鮮丼など種類豊富。さらに値段も1000円~1800円程度と良心的。迷いに迷った末、いろんな魚が食べられる“お魚尽くし定食"に決めた。
毎日距離を稼ぐのに必死で、名物などはほとんど食べていない。それだけに期待も大きかった。しばらくして運ばれてきたプレートは、想像以上に豪華さでテンションが上がった。新鮮プリプリなお刺身、優しく煮込まれた焼魚、サクサクに揚がった魚フライなど、それぞれ違う味わいが楽しめる。そしてどれもおいしい。さすが、まさきさんがおすすめするだけのことはある。金沢ならではの豊富な海の幸を心行くまで堪能。大大満足のランチとなった。
まさきさんが帰り道で「金沢観光もしましょう!」と提案をしてくれた。そういえば観光らしいこともほとんどしてない。ベタなところがいいとリクエスト、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている『ひがし茶屋街』や、昔ながらの土塀や石畳、武家屋敷が立ち並ぶ『長町武家屋敷跡』などをみんなで散策。しばしE-Bike旅を忘れ、観光客気分に浸った。
夕刻からは再び原稿作業。夜になりひと段落すると、居間にまさきさんと女将にいなさん、カメラマンの平塚さんが集まりみんなで団欒。さらに最近、広島から石川に引っ越してきた友人、まさみさんも遊びに来てくれて、賑やかな夜となった。
やることが多く、1日のんびりとはいかなかったが、おいしい海鮮を食べて、金沢観光をして、みんなと楽しいおしゃべり。気分的にはかなりリフレッシュ。明日から走るパワーも蓄えられた。それも全てまさきさんのお陰。心から感謝する。
■日付:2022年5月31日
■走行距離:0km
■ここまでの総走行距離:1,859km










