太平洋側白老沖に20日、サクラマスを狙って出掛けた。胆振近海では先週まで船中1ケタと不調だったが、16日頃から数が上がり始め、定量の10匹を釣る人が続出。この日も凪の好条件の下、遊漁船やマイボートでにぎわい、どの船も釣果は良かったようだ。

 午前6時30分、白老漁港から清栄丸(八谷武四郎船長、【電話】090・9524・9493)に8人が乗船し、40分ほどの沖に向かった。サクラマス用仕掛けにバケ600グラム。水深は105~108メートル。

 晴れ、風は弱く、波1メートル。午前7時過ぎに一斉にバケを振り始めると、すぐにタナ30メートルでサクラマスが釣れた。そのタナに全員が合わせるとまた1人、2人と釣れ、順調な出足となった。

 アタリが止まり、新たなタナを探っていると、60メートルや80メートルで小型と中型が上がった。その後もタナは一向に安定せず、仕掛けを下している最中に25メートルでスレ掛かりすることもあった。深いタナで小型が釣れたと思えば、浅いタナで2キロ超が上がった。そのため、広範囲を探る人がいた一方、同じタナを一定して狙う人もいた。結果、45~55センチが1人1~10匹と好調だった。

 八谷船長は「胆振沖では広範囲で数が釣れており、今後も期待できる」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=64】