日本海側積丹方面の川白沖に15日、五目を狙って出掛けた。5日の台風と6日の地震後は潮の流れが激しく、14日まで出漁できない状況が続いた。しかし、この日は晴れ、風は弱く、波1メートル。まだ潮が早い中でも、ヒラメやヤナギノマイなどが釣れた。

午前5時30分、神恵内村川白漁港から高栄丸(高田船長、【電話】0135・77・6200)に5人が乗船、30分ほどの沖に向かった。ヒラメ用仕掛け、胴突き仕掛け、バケ500グラム。餌はオオナゴと赤イカを使用した。水深は25~35メートル。

前半はヒラメを狙った。底荒れが残っていたため、魚影は広範囲に散っているらしく、連続して釣れることはなかった。それでも、秋のヒラメは食いが旺盛で、オオナゴを丸ごと飲み込んでいた。引きも強烈で竿(さお)が弓なりにしなり、ラインが持っていかれるほど。単発ながら、リールを巻く手がとまることもあった。小型のフグが見えていたが影響はなく、45~55センチが1人3~10匹の釣果だった。

9時を回ると食いが渋くなったため、マダラとヤナギノマイ狙いに切り替えた。深場に仕掛けを下ろすとすぐにアタリがあって釣れたものの、やはり潮が早くてポイントを定めることができず、何度も移動を繰り返した。

沖上がりは11時30分。仕掛けの予備が少ない中でマダラは55~75センチが1人当たり2~5匹、ヤナギノマイは25~30センチが5~10匹。他に35~40センチのホッケが5、6匹交じった。高田船長は「ヒラメは今後、数と型が期待できる」と見通していた。【リポーター・竹鼻雅己=64】