津軽海峡に面した渡島管内旧恵山町山背泊漁港沖でサクラマスが数釣れている。3月30日も晴れ。風は弱く、波1メートルと好条件のなか、小型中心ながら満足いく釣果となった。

午前5時、函館市山背泊漁港から北栄丸(斉藤船長、【電話】090・3394・3954)に4人が乗船し、前浜に向かった。サクラマス用仕掛け、マス用シャクリ、ジグを使用。水深は30~32メートル。

この海域は定量の10匹規制がないため、マイボートや遊漁船、漁船など数十隻が出漁していた。その多くは流されないようにアンカーを水深30メートルに固定し、自動シャクリ機で狙っていた。

ポイントに到着すると、タナは底付近から1メートル上と船長から指示があり、バケを振ってアタリを待った。

隣の船のタモ入れを見ていると、こちらにも食い付き始め、1キロ級が単発で釣れた。群れが回遊してくると複数の人にアタリがあり、1・5キロ前後も交じって上がった。ピンク系のタコベイトが効果的だった。

シャクリの人はタナ20メートルや底付近で2キロの良型を釣った。底付近ではマダラが掛かり、煩わされる場面もあった。時間帯や海水の濁り、潮の流れなどで反応は異なった。

その後、全員がジグ釣りに切り替えた。ブルー系やピンク系、シャクリグリーン系の他、深海松を加工したものや白丁貝を貼り付けたものなど。中でもブルー系にはコンスタントにアタリがあり、白丁貝では数が釣れた。

釣れダナはさまざまだったが、全体的に底付近で活発に食い付いた。後半は、魚体を取り込む際に外れてしまうことが多く残念だった。

沖上がりは午前11時。1人当たりの釣果は1~2キロのサクラマス15~25匹、50~75センチのマダラ6~10匹、35~46センチのホッケに根ボッケが交じって0~8匹。斉藤船長は「サクラマスの数釣りは今後も期待できる」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=65】