いよいよ、ブラックバス選手権の予選も25日の新利根川「松屋」がラスト! どこまでも続く芦(アシ)際攻略が最大のポイントだ。釣り大好き女子「オカマリ」こと岡田万里奈(26)が挑んだ。長梅雨のあと、日照り状態で新利根川のバスの攻め手もちょっと変わってきた。さあ、どうする、オカマリ!

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こんにちは、斎藤正史です。日刊スポーツのブラックバスの大会では、2012&13年を連覇しました。昨年のオカマリも、その前任者の永浜いりあさんも「松屋」の指命を受けて、コーチいたしました。やるからには釣らせます。今まで、ボウズ(釣果ゼロ)はありません。今回も大丈夫だと思っています。

昨年のオカマリはなんとか2匹を釣らせましたが、納得はいってませんでした。なぜならば、新利根川の予選ルールは3匹合計重量です。2匹ではねぇ…今年は審査基準をクリアする3匹を釣らせてみます。

ルールとなる匹数に到達させることを「リミットメーク」と称しています。昨年は「釣れて良かった」でしたが、今年は「いい内容で良かった」を目指しましょうか。

さあ、出発です。

攻めるのは河岸にずっと続く芦際ですが、同じことをやっているようで、その年ごとの傾向を研究して、実践してもらっています。今年は、ワームの胴の部分にフック(ハリ)を刺して、両端がプルルンとアクションする「ワッキーリグ」で誘ってみます。

使うワームは「レインズスワンプミニ」。色がちょっと変わっていて「エロピンク」という足立区のアングラーズショップ「マニアックス」限定カラーが猛烈に効果あり、ですね。

「ピッチング」という手首を返してアンダーハンドで芦際に投げ込んでいく攻略法ですね。最初、オカマリも1年前の釣りが思い出せずに陸地に投げ込んでいましたが、さすがに釣りの勘が素晴らしい。すぐに芦際に小気味よく打ち込んでいく。センスありますよ。

ただ、今年は芦際じゃダメなんですね。なぜか?

梅雨が長かった。そしてその後はほぼ雨なし。台風10号の雨は影響なくて、日中の水温は30度超だし、減水も流れのある川なのに30センチ下がっている。

つまり、打ち込んでいる芦際はいつもと違うポイントで、確実にバスがいるわけではない。着目するのは水中のクイや障害物です。流れが当たって、その陰にバスが隠れる。このワームはザリガニを模していて、クイや障害物にザリガニが集結してくる。

芦際に単純に放り込むだけでは、何も戦略はないし、釣れる確証もない。なぜ、このアクションをするのか。冷静に「理由」を考える。理由なき釣りに魚は口を使ってくれません。

今回は3匹そろえました。オカマリも「今回は即アワセをさせずに食いつくまで待てた。この釣り、面白かったです」と喜んでいた。良かった。

25日、芦際に何を求めるのか。私は今回の予選には参加しませんが、みなさんの健闘をお祈りします。

【写真&構成・寺沢卓】

▼宿 新利根川「松屋」【電話】0299・79・1369。25日予選は予約なしでもOK、参加費は1000円。受け付け開始午前5時、競技説明後、同5時30分スタート。帰着&検量は当日発表。3匹の合計重量。キーパー制限なし。別にボート料金は2500円~。

▼ルアーの問い合わせ アングラーズショップ「マニアックス」【電話】03・6807・1191=足立区加賀1の19の6(日暮里舎人ライナー谷在家駅から徒歩12分)。営業時間は、午前11時~午後10時(日曜は同9時まで)。不定休。